血糖値が高価ままでいると、期間をかけて神経や眼球、腎臓などからだのいろいろな場所に疾病を起こします。これを、糖尿病の慢性的合併症といいます。真性糖尿病は、疾病が進んでいない期間にはあまり症候のない慢性的な軽い病気ですが、ひとたび合併症が出てしまうと、多様な病態や損傷を伴うことがあります。苦痛や痺れ感を感じとること、感触が鈍くなることでケガをしやすくなること、接触感染が起きやすくなること、視覚の落ち込みが起きることなどがその事例です。また、腎臓の疾病が進んでしまうと血液透析が必須になることもあり、暮らしが制限されます。